2025年02月01日

如月の朝

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あっという間に一ヶ月が経ち、今日から2月。日の出、日の入り時間も少しずつズレてきて、春へ向かっていることを感じさせてくれる。

久しぶりに猪苗代湖畔の蟹沢浜で早朝撮影をしてみた。湖畔に並べるように木立が立つ。手前の雪原は田んぼ。雪解けまであと二ヶ月、田植えまが始まるまで、今しばらくは静かな佇まいを見せてくれる。
posted by 生出道憲 at 20:34| Comment(0) | 雪原

2019年02月20日

濃霧の中

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足元を何とか確認できるほどの濃霧だった。目指す木々に向かって歩いているつもりが、まったく見当違いの方角に進んでいて苦笑い。自分の立ち位置がわからないことほど不安なものはない。勝手知ったる場所なので焦ることはなかったが、霧の中から見慣れた木々が現れた時は正直ちょっとホッとした。

濃霧の中で思い出した話。

砂漠を彷徨っていた旅人が微かに残る足跡を見つけた。「この足跡を辿れば助かる」 ひたすら足跡を追い続けると、やがて足跡は二人分になった。さらに歩くと足跡は三人分に。そして四人分に増えた。そこで旅人はようやく気がついた。「この足跡はすべて自分のものだ」 旅人は大きな円を描くように歩いていただけだったのだ。砂漠に響く微かな銃声を聞いたベドウィン(砂漠の住人)は、旅人が倒れた数キロ先にいた。
posted by 生出道憲 at 22:45| Comment(0) | 雪原

2016年02月16日

雪見だいふく

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甘いものは・・・ほんのすこし口にすれば十分。実際「雪見だいふく」を食べたのは、いつだったかわからないくらいむかしの話。自分から買うことはまずない。「どうぞ」と云われればいただくこともあるだろうけど(笑) しかし冬期間、この沼に現れる「雪見だいふく」だけは別である。自ら欲して会いにいく。暖冬の影響でようやく出来た雪見だいふくを愛でること一時間あまり。光の加減がいまひとつだったが、まぁ〜これはいたしかたあるまい。
posted by 生出道憲 at 07:54| Comment(4) | 雪原

2016年02月04日

やわらかな曲線

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湿地に積もった雪がやさしい曲線を描いていた。見ようによっては・・・砂漠の雪景色のようにも見えるし・・・中年男の三段腹にも見えるし・・・。見方も感じ方もいろいろであろう。いずれにせよ曲線や丸いものを見ると穏やかな気持ちになる。宇宙に散らばる星々も丸いし、僕らの体を作っている細胞だって丸い。元来何もかもが丸いものなのだろう。しかし人の心だけはそうもいかないようだ。尖ったり、歪んだり・・・。現代に山積する問題は頭を三角にしても解決策は容易く見いだせない。
posted by 生出道憲 at 07:38| Comment(0) | 雪原