2024年01月07日

新しい年

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一年の計は元旦にあり・・・とはいうものの、あれほど大きな災害がよりによって年の初っ端に起きてしまうと、夢も希望も吹っ飛んでしまう。

とくにすることもなくボォーッと過ごした日々ですら、貴重でありがたい時間だったとしみじみ思う。

地上の星たちが消える明け方、ほのかに染まる空に磐梯山のシルエットが浮かび上がっている。気象予報士が「週末は冬型が強くなるので、今日は貴重なお洗濯日和でしょう」と言っていた。

普通に洗濯が出来て、普通に干せて・・・今日が快晴でなくても貴重な一日なのである。
posted by 生出道憲 at 12:02| Comment(0) |

2023年10月28日

会津の里山

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英吉利の旅行家「イザベラ・バード」が東京を起点に、日光〜会津〜新潟〜山形〜秋田〜青森〜北海道の旅をしたのが、1878年6月から9月までの三ヶ月。経路には大内宿、会津美里町、会津坂下町も含まれている。

興味深いのは、後年、彼女が記した旅行記「Unbeaten Tracks in Japan」で噴火前の磐梯山の姿を彼女が目撃していることである。「二つの峰を持つ磐梯山」との表記がある。彼女の旅の10年後に磐梯山は水蒸気爆発によって現在の姿へと変貌したのである。

写真はイザベラが通った会津美里町。こんな風景を彼女が見たのかはわからない。 旅行記の中で「決して裕福とはいえない貧しい生活ではあるが、勤勉で礼儀正しく思いやりがある会津人、そして会津の山々を美しい」と讃えている。

今に通ずる日本人の所作が、すでに150年近く前から変わらず残っているとしたら、それは日本の「宝」と云ってもいいのではないだろうか。
posted by 生出道憲 at 21:43| Comment(0) |

2023年03月06日

春の兆し

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気持ちのいい青空に恵まれた一日だった。猪苗代湖の東岸から磐梯山を挟むように右に吾妻連峰、左に飯豊連峰がくっきり見えていた。山の雪が消えるのは、まだまだ先だが、里は春の空気に包まれてきた。
posted by 生出道憲 at 08:51| Comment(0) |

2022年12月20日

日輪出現!

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日の出の直後、日輪(ハロ)が出現した。こいつが出ると天気は間違いなく下り坂。画面の左端のピークは磐梯山。山を遥かに超える大きな輪をいとも容易く描く自然の力。

その力に人間は到底かないっこない。自らの力を誇示する戦争などしている場合ではない。自然のあらゆるものに頭を垂れ、遠慮がちに慎ましやかに生きるのだ。
posted by 生出道憲 at 18:29| Comment(0) |

2022年10月17日

会津嶺を求めて・・・

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「会津嶺(あいづね)」というタウン誌を手にしたのが、昭和61年、僕が会津に居を移して間もない頃。「会津嶺」の文字から受けたイメージは幾重にも連なった青く輝く山並で、頭の中で描いた画には残念ながら未だに出会えていない。

イメージの世界とぴたりと一致する風景がある可能性は低いわけだが、それでももしかして・・・と彷徨しながら山の中に入るのが、気がつけば僕のライフワークになっている。
posted by 生出道憲 at 12:29| Comment(0) |

2021年09月22日

恵みの色

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黄色に色づいた稲穂を見て稲刈りが近いことに気づく。すでに刈り取られた田んぼもある。稲刈りが始まると、季節がまたひとつ先に進むことを実感する。終われば晩秋の風情となる会津盆地。黄色い絨毯は恵みの色である。
posted by 生出道憲 at 16:59| Comment(0) |

2020年11月06日

雲、流れる

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遠くの空が赤く染まる。雲の川が音も立てずに山間を縫うように流れる。しかし耳を澄ますと大気の動く音が聞こえてくるような気がした。
posted by 生出道憲 at 17:46| Comment(0) |

2019年11月18日

初冬の磐梯山

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ようやく磐梯山が雪化粧をした。と云ってもまだまだ薄化粧。本格的な冬はもう少し先になりそう。温暖化の影響で今冬も肩透かしになるのではないか?災害が起こるほどの積雪は困るが、むかしのように普通に降ってほしい・・・願いはただそれだけ。
posted by 生出道憲 at 20:19| Comment(0) |

2019年11月05日

月と残り紅葉

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標高の高いところでは紅葉は見頃を過ぎてしまい、晩秋の佇まいである。南会津からの帰り道、お山の上に半月が顔を出していた。ほとんど落葉してしまった山と、ピークはやや過ぎたものの西日に照らされた黄色が強烈なコントラストを描いていた。
posted by 生出道憲 at 21:35| Comment(0) |

2019年05月03日

山は早春の候

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福島県内の桜の見頃はほぼピークを過ぎた。あとは裏磐梯など標高の高いところの開花を待つばかり。ここは標高1400メートル付近から見た錦平。まだ芽吹きすらしていない。根周りの雪どけがようやく始まったばかりで寒々とした風景が広がっている。季節は一ヶ月以上遡る。春の喜びは里から山をじわじわと登る。一瞬差し込んだ光がダケカンバを照らす。次にここに来るときは新緑に覆われていることだろう。
posted by 生出道憲 at 21:43| Comment(0) |