しばらく暖かい日が続き、一気に本格的な春になるのかと思いきや、どっこいそうは問屋がおろさない。満開の花びらにはいささか荷の重いなごり雪である。水分をたっぷり含んだ雪は、枝に容赦無く負荷をかける。昨夜からの雪で福島県中通りは10センチ以上の積雪を記録し、あちこちで折れてしまった桜の枝を目にした。「間(ま)」を大切にする日本人として思うのは・・・なんて「間の悪い」雪なんだろう。花を咲かせる前だったら、これほどの被害は出なかっただろう。なごり雪って、なんとなく優しいイメージがあったけれど、これほどの仕打ちをするとは。
大きく枝折れしてしまった二本松市龍泉寺のエドヒガンザクラ、もはやかつての姿形は望むべくもない。枝に積もった雪は見る分には情緒があるのだが・・・。